ども、しおみです!
先日、家族で沖縄のリゾートホテルに行ったときの話です。
僕は、地元で宿泊業(島宿NEST)も運営しているのですが、リゾートホテルに行くことで非常に学ぶことが多かったので、シェアしますね!
- ゲストハウスで失敗する理由は?
- リゾートホテルから学べる部分は?
- 他の業種でも活かせる?
この辺をまとめたので、参考にしてみてください!
僕個人は、個人や企業のマーケティングに関わらせていただいているので(マーケティングとは?)、マーケッター目線で「重要」だと思う部分をまとめています!
ゲストハウス経営をリゾートホテルで学べる?
僕たちが宿泊したのは「ルネッサンスリゾートオキナワ」という沖縄のリゾートホテルです。
4泊しましたが、かなりよかったんですよね。
子連れで沖縄に行くなら、普通に家族旅行におすすめなんですが、それ以上に「学び」が多かったので、シェアしますね。
ゲストハウス経営は、何からでも学べる
ゲストハウスとリゾートホテル。まったく違うように思えますが、学べる部分はたくさんあります。
まして同じ宿泊業なので、活かせる点は非常に多いのです。
なんなら優れた経営者は、まったく違うジャンルからでも学びます。
まったく関係なさそうなジャンルの要素を、自分の事業のフィールドに取り入れるのです。
例えば、
- 宿泊業に、サブスクモデル(月額課金モデル)を掛け合わせたり
- ニュースに、エンタメを掛け合わせたり
- 料理の配達に、タクシー業界を掛け合わせたり
今、どんどん生まれている「新しい」分野は、ほとんどが既存のものを掛け合わせているだけなんです。
だから、ゲストハウス経営についても、リゾートホテルから学べるし、宿泊業以外からでも学ぶことは可能ということです。
ゲストハウスとリゾートホテルの違い
ちなみに、ゲストハウスとリゾートホテルは何が違うのでしょうか?
大きく違う点は、宿泊料金。ですよね?
では、なぜ宿泊料金が大きく違うのでしょうか?
- たくさん人を雇っているから?
- 設備が高級だから?
- 素泊まりじゃなくて、バイキングがついているから?
- サービスが一流だから?
- 部屋が広いから?
こういった点をたくさん挙げてみてください。
そして、真似できる部分は真似しましょう。
そうすれば、リゾートホテルの要素を取り入れたゲストハウスになります。
一般的なゲストハウスより、多少高くてもOKなゲストハウスになるのです。
ゲストハウスに、リゾートホテルの要素を取り入れることができたら、まったく新しいゲストハウスの出来上がりなのです。
ゲストハウス経営に失敗する5つの理由
では、本題です。
僕がルネッサンスリゾートオキナワに滞在して、ゲストハウスにも「これは取り入れた方がいい」と思った5つの要素を紹介していきますね。
経営に失敗するゲストハウスは、この5つが欠けているように感じます。
ぜひ参考にしてみてください。
ゲストハウス経営に失敗する理由① コンセプト&ターゲット
これが一番大事。コンセプト、ターゲットが明確じゃないと、人は集まってきません。
コンセプトとは「どんな想いを提供するのか?」
よくあるゲストハウスが提供しているのは、宿泊場所。なんですよね。
よっぽど立地が良ければ、人は集まってきますが、そうでなければ、まったく集まりません。
「想い」「理念」に人は共感して、宿泊に来てくれるものなのです。
ターゲットとは「どんな人に来て欲しいのか?」
誰でもいいから来てくれ〜では、人は来ないんです。
「何かして遊ぼうよ〜」より、「鬼ごっこして遊ぼうよ〜」の方が、人は集まります。
鬼ごっこしたくない人は来ないけど、それでいいんです。
コンセプトに合わない人は来ない方が、お互いにストレスがないですから。
ましてゲストハウスは、客室数が少ないことがほとんどなので、できるだけコンセプトに共感する人で溢れてほしいのです。
ちなみに、今回行ったルネッサンスリゾートオキナワのターゲットは「子連れ」
完全に、子連れに優しいリゾートホテルとして、徹底していたように感じました。
例えば
- おむつなどの子ども用品が、ホテル内に売っていたり
- 温泉に、子ども用の椅子がおいていたり
- レストランも、子ども用の食事が置いていたり
- カトラリーやスタイも、常備されています
とにかく、子連れの親の気持ちがわかってる!というホテルなのです。
だから、訪れるお客さんも子連れが多い。
子どもが走り回っていても、みんな微笑ましく見ているだけなのです。
つまり、コンセプトを明確にすれば、訪れるゲストは同じような人ばかりになる。
するとそこに共通言語があるので、コミュニティーになりやすい。
ゲスト同士が勝手につながっていくので、経営側も楽なのです。
特に、つながりを大事にするゲストハウスにおいて、コンセプトを明確にして、共感する人で溢れるようにするというのは、必須の戦略です。
ゲストハウス経営に失敗する理由② 痒いところに手が届かない
これも多いですよね。
本当に、ただ泊まるだけの場所提供になっているゲストハウス。
今回、ルネッサンスリゾートオキナワでは、この「痒いところに手が届いている」と強く感じました。
子連れがコンセプトなので、子どものための食事などを置いているのは当たり前。
ですが、それだけではないのです。
ターゲットは子連れ
↓
子連れが悩んでいるポイントは?
という部分を、非常に明確にできているのです。
具体的には、手ぶらで行っても大丈夫というレベルでなんでも揃っています。
「子連れは、荷物が増える」という悩み。これを、徹底的に解決していきます。
- パジャマが置いてたり
- アメニティーが充実
- いつでも洗濯できて
- 子ども用浮き輪の用意まであって
- おむつも買える
こんな形で、荷物を減らすサポートをしてくれます。
痒いところに手が届くなーと、非常に嬉しくなるのです。
コンセプトありきで、その世界観を徹底している姿は、本当に見習うべきなのです。
ゲストハウス経営に失敗する理由③ 世界観が共有されていない
もし、あなたの会社、組織にスタッフがいるとしたら、世界観を共有しましょう。
せっかく決めたコンセプト、世界観を身内で共有するだけです。
たったそれだけで、その世界観は強固なものになるのです。
例えば、ルネッサンスリゾートオキナワでは
「子どもに対して、1人の人間として付き合う」
という世界観が、スタッフ全員で共有されていたように感じます。
どのスタッフと接していても、徹底されていたので、間違いなく社員教育されている内容だと思います。あくまで予想ですが(関係者の方がこの記事を見たら、ぜひ答えを教えてください。笑)
具体的には、
- 子どもの目を見て話したり(親ではなく、子どもに話しかける)
- 子どもに向けて、自己紹介したり
- 座り込んで目線を合わせたり
- 作業を中断してまで、子どもの話を聞いてあげたり
子どもがいる親からすれば、当たり前のことかもしれません。
ですが、子どもを持たないスタッフがなんとなくできるレベルではない。
マニュアルでどうにかできるレベルではないのです。
じゃあ、なぜこんなことができるかと言うと、世界観の共有ができているからです。
- ここのホテル(ゲストハウス)は、どういう世界なのか?
- ゲストとスタッフの関係性は?
という、共通認識を持つこと。
マニュアルにはできない、抽象度が高い部分なので、非常に難しいですが、共通の世界観を表現するスタッフがたくさんいればいるほど、その世界は強固なものになります。
ゲストハウス経営に失敗する理由④ 「特別感」がない
リゾートホテルも、ゲストハウスも「宿泊業」という同じジャンル。
ゲストは、基本的に知らない土地に来て、周りは知らない人ばかりで、少なからず不安を抱えています。
(リピーターや出張利用、地域の人をターゲットにしていたらその限りではないですが)
そんな中で、ウェルカム!な感じを受けると、非常に嬉しいものです。
具体的には「大切にされてるなー」「歓迎されてるなー」と、感じてもらうことです。
そして、旅先で不安に思っていることを解決してあげることです。
たとえば、
- 建物の中を、案内してあげたり
- 地域のことを、教えてあげたり
- 地元の食べ物を、試食させてあげたり
何も知らない赤ちゃんが来た!くらいで、いろいろお世話してあげると、とても喜んでもらえます。
もちろん、ルネッサンスリゾートオキナワでは、たくさんの歓迎を受けましたよ。
ゲストハウス経営に失敗する理由⑤ 地域との連携がない
宿泊施設って、「旅の拠点」なんですよね。
宿を拠点にして、近隣の観光地や飲食店なんかを回るわけです。
だから、当然、地域の情報を得られる場所であるべきだし、具体的に地域とつながっていた方が、ゲストにとっても安心感があるわけです。
「ここに泊まってよかった〜」ってなるのは、ここです。
例えば、
- レンタカーやタクシーとの連携(ルネッサンスリゾートオキナワはレンタカー業者と連携してました)
- 近隣の飲食店との連携
- お土産屋さんとの連携
ゲスト目線で、こんなのがあったらいいなを実現すればOKです。
すべてを自分でやる必要はなく、できない部分は近隣事業者と連携することで、ゲストの満足度を上げていくのです。
まとめ
今回、僕が学んだゲストハウスに取り入れるべき点は、
- コンセプト&ターゲットを明確にすること
- その世界観を作るために「痒い所に手が届く」こと
- 世界観をスタッフと共有し、一緒に作り上げること
- その世界に「ようこそ!」と歓迎すること
- 一人だけでなく、地域と連携してゲストの満足度を上げること
これだけできれば、一流のゲストハウスになりますね!
もちろん、ゲストハウスに限らず今回挙げたことは活かせると思うので、ぜひ参考にしてみてくださいね!