湯布院で感じた、観光業においてもっとも大切なこと

ども、しおみです。

僕は今、インターネットビジネスだけでなく、地方創生をテーマにした実業(宿泊業や飲食店など)も手がけているんですが、

先日ちょっと手が空いたので、家族や仲間たちと湯布院旅行に。

そこで

  • 地方創生のために必要なこと
  • 観光業において大切なこと
  • 間違った観光業の末路

このあたりを、痛感する体験をしたので、本記事でシェアしておこうと思います。

(というか、忘れないように、自分への戒めとして残しておきます)

目次

湯布院を選択した理由

先日、湯布院に行ったのですが、なぜ湯布院にしたかというと、ステキな宿を見つけたからです。

元々は、温泉旅行をしよう!から始まったのですが、近くの温泉宿を色々みていたんですが、いまいちピンとくるところがなく…(結構行き尽くしているので。笑)

なので、温泉宿ってよりは、一軒家でいいとこないかなーって感じで探したら、あったんです!

温泉付き一軒家が!笑(しかも新築)

しかも、人数割すると1人1泊3,000円程度と、激安。

おそらく、こういうご時世なので、安くてもいいから回転させたいというのが、運営者の本音だと思います。

ま、いずれにしても、とても嬉しい物件に出会えたので、1週間ほど湯布院へ行くことにしました。

湯布院ってどんな街?

僕もあまり知らなかったのですが、湯布院は

  • 温泉がたくさんあって
  • 蕎麦屋が多い
  • 観光地

本当にざっくり言うと、こんな感じです。(湯布院の人に怒られそう)

元々は温泉に惹かれたわけですが、なんとNEST(うちの宿)で運営する飲食店では蕎麦が目玉になってるんです。

そこで、とってもご縁を感じたので、蕎麦めぐりをすることに。

こちらが、実際に食べた蕎麦たちの写真。(撮り忘れたものもあります)

ほぼ毎日たべていたので、何食たべたのやら…?

湯布院の今と昔

昔の湯布院は

  • 多くの日本人で溢れていて
  • 人情味があるというか
  • 地域の人と、旅の人の交流も多かったようです

聞いた話なのでどこまで本当かわかりませんが…

しかし、現在はというと

  • 観光客のほとんどが中国人 or 韓国人
  • だから、日本人は寄り付かなくなって
  • 海外旅行ができない今、ほとんど誰もいない街
  • 結果、飲食店は週末しか開かない始末

こういうご時世なので、仕方ないと言えば仕方ないかもしれませんが…

観光業においてもっとも大切なこと

観光特化は危険

現在、地方で宿泊業や飲食店をやっている中で、強く感じていることなのですが、観光特化は、かなり危険です。

実際に、観光客がほとんど動けなくなった今、売上がガタ落ちってとこが少なくない。

観光特化は、新規集客をし続けなきゃいけない(リピートしにくい)時点で、めちゃくちゃ大変。

だから、多くの事業者は、客単価を上げることしか考えてない。

「観光地価格」っていう言葉があるくらい、観光地は品質の割に高いことが多い。

そうなると、住みにくくなるんですよね。

品質の割に高いってなると、しょっちゅう外食できないですよね?

その結果、10年後、20年後には中国人、韓国人の観光客しかいない街になりかねない、ということです。

しかし、その土地の観光ブームが去れば、中国人、韓国人すらもいなくなるわけです。

「流行」は、いつかはなくなるのです。

ずっと流行り続ける観光地は、あり得ない。

もし、その土地に愛着があるのであれば、いつかは人が来なくなることを見据えてビジネスモデルを構築するべきなのです。

(むこう数年で稼ぎ切ったら撤退でOKという場合は、気にしなくていいです)

僕が運営するNESTの場合

一方でうちの飲食店(観光で有名な島でやってます)は、この4月にオープンしたばかりなのですが、なんとかやっていけてます。

その理由は、地元向けに特化したからです。(だと、個人的に分析しています)

(もちろん料理長の腕がいいのもあります)

  • 目立つ看板も出さず
  • 大々的な宣伝広告を打つことなく
  • 地域の人がちょい飲みで訪れる場所

を目指しています。

だから、クチコミでじわじわと広がっていて、ありがたいことに地元の人がリピートしてくれています。

毎週来てくれる方もいます。

数回来てくれる中で友人を連れてきてくれたり、旅行者を案内してくれたりもしています。

とにかく、地元の人が喜んでくれるように、メニューや価格帯を工夫しているのです。

観光業に関わるなら

つまり、観光地でビジネスをやるなら、地元の人が喜ぶ、地元の人の問題を解決する事業をやっていくべきじゃないかなと。

僕自身、いち旅人として思うのは、

  • 地元の人が好んで利用する飲食店
  • 地元の人が贈答用に使う特産品
  • 地元の人がおすすめする○○

旅行先では、こういうものに触れたいのです。

インスタ映えとか、見た目重視の中身スカスカは、もう飽き飽きしているのです。

「なんとかして観光客を呼び込みたい!」

その気持ちもわかりますが、木を見て森を見ず。といった感じですね。

観光に特化した街づくりをした行く末は、僕は湯布院で見てきました。

観光客が求めているものと、地元の人が求めているものは、大きく違う。

ように感じるかもしれませんが、本質的には同じで、むしろ地元の人がシビアなだけ。

だから、観光客を騙して(←言い方が悪い)一時的な売上を上げるより、地元の人に愛されるお店を作る方が、圧倒的に難しい。

ですが、「地元の人に愛されること」こそ

  • 旅行客にも愛されるようになり
  • 街全体が住みやすくなり
  • 地方が活性化する

唯一の方法だと、僕はそう信じています。

もし、これから観光業、地方創生に関わって行くなら、参考にしてもらえたら幸いです。

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この記事を書いた人

[名前]畑中紫臣(しおみ)
[特徴]冬になると常夏の国へ逃亡する。超寒がり。マイペースで几帳面。2児のパパ。
[好きなもの]家族/旅/サッカー
[経歴]北大院卒 →会社員 →独立 →家族で世界一周
現在の仕事は、マーケティングコンサルタント/セミナー講師/ゲストハウス運営/メディア運営 など

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